要害観音堂再建

 陸前高田市気仙町にある要害観音堂は、海からほど近くにあったため津波にのまれ、観音堂、観音像、別当家が被災しました。一月ほど後に別当の御当主がお堂のあった辺りを掘ったところ、ご本尊の兜仏の観音様とお前立ちの観音様が見つかりました。

 

 お堂再建に向かって尽力されましたが、元あった土地はお買い上げとなり建てることができず、他の土地も坂がきつかったり狭かったりと適地とは言いがたい。結局高台移転したご自宅脇に再建することとなりました。新たになった住宅地の中なのでいきなり行くと分かりにくいかもしれなません。

 

 4月5日に落慶法要とのことです。これで気仙三十三観音すべてのお堂が再建されることになります。まことによろこばしいことです。御堂の中には「観世音」の扁額が。前の御堂前に掲げられていたものだそうです。

 

 御堂が地元の方々の心のよりどころとして存在感をますます発揮してくれるようお祈りいたします。